2級管工事施工管理技士の“安全管理”について、施工経験記述の具体的な書き方!
しっかりと文法の構成を考え、高い得点の施工経験記述を準備しましょう。
“代表的な工事”の書き方については「これで完璧!施工経験記述の書き方【2級管工事】」を参考にして下さい。
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安全管理の書き方!
『安全管理』とは、安全衛生管理体制を確立し安全協議会を設置し活動することで、災害防止対策を確実に実施することである。
安全管理の書き方は、
- 作業に内在する危険を確認
- 危険を回避させる措置及び対策
と施工経験記述の中で一番スマートに記述が可能な課題となります。
作業に内在する危険とは
『作業に内在する危険』とは、どういったものなのでしょうか?
少し考えただけで建設現場には、沢山の“危険”が潜んでいます。
自分で考えるのもいいですが、有益な資料を確認するのがおすすめです。
- 「TBM・KY」「ISO予防処置票」などの資料
- 「建設業労働災害防止協会」で集計している「労災統計」
- “第三者災害”も安全管理に含まれる
特におすすめな資料は、「TBM・KY」であり日々の危険作業が確認できる上に、措置・対策もしっかりと書かれています。
危険を回避させる措置及び対策
それでは上記で考えた危険の『回避させる措置及び対策』を考えていきましょう。
- 作業開始前の安全点検・確認
- 作業中の安全確保
- 安全対策の啓蒙・周知
などがあげられます。
また「労働安全衛生規則」に記載されていることを書くと専門性が増して高得点が狙えます。
具体的に安全管理を記述してみる!
施工経験記述の“安全管理”について簡単な記述方法は、『結果から決めること』です!
「建設業労働災害防止協会」の「労災統計」では、ダントツの1位で「墜落」事故が発生しております。
それだけ墜落の危険が伴う作業が多いこと!危険対策も当たり前に実施する必要があること!を踏まえれば「墜落防止対策」を記述するのが良いでしょう。
墜落防止対策として考えられるのは…
- 作業前の高所作業の危険作業周知、安全設備の使用徹底
- 作業前の高所作業に伴う設備の安全点検
- 作業中は、単独作業の禁止・複数の作業者で相互監視
などがあります。
あとは、墜落発生が起こる可能性のある作業(=高所作業)を考えていきます。
- ベランダで脚立に上り給湯器ダクト設置
- 足場を使い、外壁に配管設置
- 脚立を使い、天井に配管設置
など高所作業となりえる作業を考えます。
安全管理の記述例
今から記述する『安全管理』の施工経験記述は、実際に私が2級管工事施工管理技士の試験に使用し合格したモノとなります。
工事内容は、「賃貸物件の都市ガス改修工事(更新工事)」になります。
特に重要と考えた事項
外壁にガス配管をするため、高所作業が発生するので転倒防止対策が特に重要と考えた
とった措置又は対策
TBMにおいて高所作業における危険作業予知を行うと伴に、作業前に移動式足場の手摺や中さんなどの取り付け・固定状態を確認した。
記述例の考察
「安全管理」の記述例をひとつひとつ考察して行きましょう!
特に重要と考えた事項
まず「作業に内在する危険」を確認します。
- 外壁にガス配管をするため、
- 高所作業が発生するので
- 転倒防止対策が
- 特に重要と考えた。
「~~特に重要と考えた。」
これで作文を終らせましょう。
とった措置又は対策
現在の流行は、箇条書きにすることです。しかし私が受験した時は、一連の文で作文することが主流でした。
今回は、2つの「転倒防止対策!」を記述しました。
- TBMにおいて高所作業における危険作業予知を行うと伴に、
今だったら「朝礼時にTBMで高所作業における危険予知を行うことで作業員に転倒の危険を再認識させると伴に、」なんて記述するかな!
- 作業前に移動式足場の手摺や中さんなどの取り付け・固定状態を確認した。
これで施工経験記述を書き終えましたが、見直してみるとまだまだ修正の余地のある作文です。また結びの定型文は入れた方が良いでしょう。
- 転倒事故が発生することなく工事を完了させることができた。
「“懸念していた危険が発生することなく”工事を完了させることができた。」
これで作文を終らせましょう。
危険の防止対策例
安全管理の「とった措置又は対策」について具体的な事例を紹介します。
- TBM・KYで作業員に危険を再認識させる。
- 作業前の資機材の点検
危険の防止対策に“完璧”はありませんが、地道な周知活動・点検などを実施することで防げる事故は多く存在すると思います。