2級管工事施工管理技士のNo、4には、熱の問題が出題されます。
過去問を分析すると「潜熱」「断熱圧縮」「熱放射」を覚えることで解答することが可能!
- 管工事の「No、4 熱」の問題に解答できる
- 潜熱について、出題文が分かる
- 断熱圧縮の出題傾向が丸分かり
- 熱放射の驚異の移動方法
潜熱・断熱圧縮・熱放射!出題傾向の高い選択肢
2級管工事施工管理技士の熱に関する問題は、
《正しい知識》
- 温度変化を伴わずに、物体の状態変化のみに消費される熱を潜熱という。
- 0℃の氷を0℃の水に変化させるのに必要な熱は潜熱である。
- 気体を断熱圧縮した場合、温度は上昇する。
- 真空中では、熱放射による熱エネルギーの移動はある。
上記の潜熱・断熱圧縮・熱放射について覚えれば1点獲得できちゃうんですよ!
過去問では、太文字になっている所が変更されて出題されています。
《出題例》※太文字が間違っています!
- 温度変化を伴わずに、物体の状態変化のみに消費される熱を顕熱という。
- 0℃の氷を0℃の水に変化させるのに必要な熱は顕熱である。
- 気体を断熱圧縮した場合、温度は変化しない。
- 真空中では、熱放射による熱エネルギーの移動はない。
この出題例が出てきたら「間違っている」ので選択するべき解答です。
“潜熱”のことを『顕熱』と出題
熱の問題で一番出題確率が高いのが“潜熱”を「顕熱」と間違うこと!
- 潜熱:個体から液体・液体から気体と状態の変化に使われる熱
- 顕熱:物体の温度を上げるために使われる熱
このことをしっかり覚えておけば応用問題が出題されても対応可能!
“断熱圧縮”した場合、温度が上昇する!
《断熱圧縮》
密閉された空間を圧縮すると、中の気体が温度上昇する!
これはエアコンに使われている技術です。
“熱放射”は真空中でも熱の移動がある
《熱放射》
熱が電磁波として伝わる現象!電磁波なので、真空中でも問題なく移動できる。
“熱”に関する過去問題
[潜熱]令和元年後期
【No,4】熱に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 体積を一定に保ったまま気体を冷却すると、圧力は低くなる。
- 0℃の水が0℃の氷に変化するときに失う熱は、顕熱である。
- 国際単位系(SI)では、熱量の単位としてジュール[J]を用いる。
- 熱と仕事はともにエネルギーの一種であり、これらは相互に変換することができる。
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解答(2)
解説:説明した通りの選択肢!状態の変化に使われる熱は、顕熱じゃなくって『潜熱』
[潜熱]平成30年度後期
【No,4】熱に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 物体の温度を1℃ 上げるのに必要な熱量を、熱容量という。
- 温度変化を伴わず、物体の状態変化のみに消費される熱を顕熱という。
- 熱は、低温の物体から高温の物体へ自然に移ることはない。
- 気体を断熱圧縮すると、温度が変化する。
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解答(2)
解説:これも説明した選択肢そのまんまの問題!顕熱は、温度を上げるための熱です!状態を変化させるのは『潜熱』
[潜熱]平成30年度前期
【No,4】熱に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 固体が直接気体になる相変化を昇華という。
- 単位質量の物体の温度を1℃ 上げるのに必要な熱量を比熱という。
- 気体では、定容比熱より定圧比熱のほうが大きい。
- 温度変化を伴わずに、物体の相変化のみに消費される熱を顕熱という。
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解答(4)
解説:「状態変化」のことを「相変化」と言っていますが同じ意味です。ちょっと変化球を投げていますが「顕熱」が温度変化に使われる“熱”と言うことを知っていれば間違えに気付きます。
[断熱圧縮]平成29年度
【No,4】熱に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 物質内部に温度差があるとき、温度が高い方から低い方に熱エネルギーが移動する現象を熱伝導という。
- 気体を断熱圧縮した場合、温度は変化しない。
- 熱放射による熱エネルギーの移動には、熱を伝える物質は不要である。
- 体積を一定に保ったまま気体を冷却した場合、圧力は低くなる。
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解答(2)
解説:これも説明した選択肢そのまま。気体を断熱圧縮した場合、温度は上昇します!
[熱放射]平成28年度
【No,4】熱に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 熱が低温の物体から高温の物体へ自然に移ることはない。
- 真空中では、熱放射による熱エネルギーの移動はない。
- 0℃の氷が0℃の水になるために必要な熱は潜熱である。
- 物体の温度を1℃上げるのに必要な熱量を熱容量という。
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解答(2)
解説:『熱放射』は電磁波なので、真空中でも熱エネルギーの移動はあります。
[潜熱]平成27年度
【No,4】熱に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 気体の体積を一定に保って加熱すると、その圧力は高くなる。
- 熱放射による熱移動には媒体を必要としない。
- 0℃の氷を0℃の水に変化させるのに必要な熱は顕熱である。
- 単位質量の物体の温度を1℃上げるのに必要な熱量を比熱という。
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解答(3)
解説:氷から水に=状態!を変化させるために必要な熱は『潜熱』です。
[断熱圧縮]平成26年度
【No,4】熱に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 物体の温度を1℃上げるのに必要な熱量を、熱容量という。
- 気体では、定容比熱より定圧比熱の方が大きい。
- 熱が低温の物体から高温の物体へ自然に移ることはない。
- 気体を断熱圧縮しても、温度は変化しない。
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解答(4)
解説:気体を断熱圧縮すると、温度は上昇しちゃいます。
[潜熱]平成25年度
【No,4】熱に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 1kg の物体の温度を1℃ 上げるのに必要な熱量を比熱という。
- 温度変化を伴わずに、物体の状態変化のみに消費される熱を顕熱という。
- 熱放射による熱移動には媒体を必要としない。
- 固体が直接気体になる相変化を昇華という。
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解答(2)
解説:もう説明不要でしょ!「状態変化=潜熱」「温度変化=顕熱」これを覚えておけばOK
[潜熱]平成24年度
【No,4】熱に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 熱は低温の物体から高温の物体へは、自然には伝わらない。
- 固体が直接気体に変化することを、昇華という。
- 物体の温度を1K上げるのに必要な熱量を、熱容量という。
- 0℃の氷が0℃の水になるために必要な熱は、顕熱である。
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解答(4)
解説:氷から水になると言うことは「状態変化」すると言うことで『潜熱』が正解です。
[熱放射]平成23年度
【No,4】熱に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 体積を一定に保ったまま気体を冷却すると、圧力は低くなる。
- 真空中では、熱放射による熱エネルギーの移動はない。
- 温度変化を伴わずに、物質の状態変化のみに消費される熱を潜熱という。
- 1kgの物質の温度を1K上げるのに要する熱量を、比熱という。
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解答(2)
解説:真空中でも『熱放射』の場合は、熱エネルギーの移動はあるんですよ!
[断熱圧縮]平成21年度
【No,4】熱に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 気体では、定容比熱より定圧比熱の方が大きい。
- 気体の等温変化においては、圧力と体積の積は一定である。
- 気体を断熱圧縮しても、温度は変化しない。
- 物体の温度を1K上げるのに必要な熱量を、熱容量という。
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解答(3)
解説:気体を断熱圧縮すると、温度は上昇しちゃいます。
[潜熱]平成20年度
【No,4】熱に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 体積を一定に保ったまま気体を冷却すると、圧力は低くなる。
- 0℃の氷を0℃の水に変化させるのに必要な熱は、顕熱である。
- 熱が低温の物体から高温の物体へ自然に移ることは、あり得ない。
- 固体が直接気体になる相変化を、昇華という。
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解答(2)
解説:「0℃の氷を…」って出て来たら『潜熱』か確認!『顕熱』だったら間違えだからね。
まとめ
2級管工事施工管理技士の学科試験!No,4に出題される『熱』に関する問題
- 温度変化を伴わずに、物体の状態変化のみに消費される熱を潜熱という。
- 0℃の氷を0℃の水に変化させるのに必要な熱は潜熱である。
- 気体を断熱圧縮した場合、温度は上昇する。
- 真空中では、熱放射による熱エネルギーの移動はある。
上記の潜熱・断熱圧縮・熱放射について覚えれば1点獲得できちゃうんですよ!
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